子供たちと一緒に料理をする、親であれば一度は夢見るシチュエーションです。
しかしそれを実現させるためにはまず、時間がかかります。料理をつくる以上、包丁やオーブン、ガスコンロなど一歩使い方を誤れば大怪我をしてしまう代物もといキッチンツールを使わなくてはなりません。何よりも子供の集中力は散逸しており、たとえ「手伝いたい」と主張したとしても場合によっては調理の邪魔になりかねないです。
しかし子供が「手伝いたい」と主張してきた自体、悪くありません。
そもそも子供の言葉こそが一緒に料理をするきっかけを作るヒントです。料理に限らず、勉強や趣味など人間関係を育む場面ほど子供の向上心は成長します。この向上心を闇雲に否定するのは良くないもので、最悪の場合「どうせ他人が否定するから」と言って何もしなくなる可能性が高いです。そうなれば最後、人間関係の構築や将来への意欲が失せて親の将来もとい老後にも影響を与えます。
そんな影を落とさないためにも、子供の言葉に注意を払うのが重要です。
先述したようなケースであれば子供の年齢がポイントになります。目安として2歳から8歳であれば、キッチンツールの使用は危険です。なのでレタスやハムなど千切りやすい食材を千切ったり、サラダやピザなどのトッピングをしたりなど簡単な作業のみを任せます。まだ脳が未発達の年頃に多種多様な感触を与えるのは成長に良いため、簡単な作業でも任せるのはおすすめです。
けれども逆にやる気がなくて「手伝いたい」など調理の意欲がない場合もあります。
そんな場合でもきっかけを作るのは可能です。そのヒントはクリスマスやバレンタインデー、いわゆる季節のイベントとなります。日本では節分やひな祭りなど伝統的な文化に基づく行事が一般的でしたが、近年ではその華やかさからハロウィンやイースターといったメジャーではなかったイベントも注目の的です。またジューンブライドやお月見、2月22日の猫の日など日常的な行事から小さなイベントまで盛り上がる時は盛り上がります。
そのイベントにかけて「お菓子をつくる」と宣言すれば、まず子供の好奇心は刺激されるはずです。
それでも素っ気ない場合は子供用のキッチンツールを見せたうえで「手伝ってほしい」と頼めば、可能性はあります。大事なポイントは子供が伸び伸びと調理できるようにプレッシャーを与えない事です。プレッシャーは子供にはストレスでしかなく、下手をすればトラウマになりかねません。そうなったら一緒に料理する確率は低くなります。