豆腐は水切り1つで食感や味が変わるので、実は料理においてとても大切なことですが、案外しっかりとできていないものです。また、水切りの重要性に気がつくと、今度はあれこれと試してより良い方法を模索しがちです。
上手に水切りをする為のヒントは、豆腐の内部に含まれる水分をいかに綺麗に抜くかです。
重しを乗せるという方法は、豆腐の水切りの定番中の定番で、料理をする人なら誰もが一度は経験します。
手のひらで潰したり、体重を掛けて抜くことはできませんから、それより弱い力や重量が水切り成功のヒントになるでしょう。
まずはキッチンペーパーや布巾など、水分を吸収するもので豆腐を包みます。
次に、平らなバットの上に置き、豆腐の上に重しを乗せて少しずつ水を抜きます。
ポイントは軽いものから乗せ始めて、水が抜けてきたら段階的に重しを追加することです。
これで型崩れを防ぎつつ、余分な水分が抜けた豆腐が手に入ります。
味がしっかりと染み込みますし、火を加えても崩れにくいですから、様々な料理に活用することができるでしょう。
所要時間は30分くらいなので、慣れれば難しくありませんし、誰でも簡単にマスターできます。
豆腐の形が崩れても良い料理や、後で崩すつもりであれば、布巾で包んで軽く絞るだけでもOKです。
大事なのは清潔な布巾を使用すること、そして重しと同様に徐々に力を加えることが成功のヒントです。
目には目をではありませんが、お湯を沸騰させて茹でるという水切り方法も存在します。
正確には水を沸騰させ、お湯が沸いたら弱火にして茹でるやり方です。
加熱し過ぎると豆腐の味が抜けてしまいますから、精々5分ほどでお湯から引き上げ、その後常温で落ち着かせます。
豆腐が崩れた状態でも使える方法なので、割と活用できるシーンは多く、調味料が良く絡むので炒めものなどに最適です。
少々強引なやり方ですが、豆腐をキッチンペーパーで包み、電子レンジで加熱する手もあります。
時間は長くても2分、取り出した後は茹でる方法と同じく常温で冷ましましょう。
実のところ、豆腐は自重でも水が抜けていくので、キッチンペーパーか布巾で包んで置くだけでも水切りできます。
改めて豆腐の水切りを考えると、ヒントになるのは加える力や時間で、料理の用途に合わせて選ぶことが大切だと分かります。
選択のヒントは水を抜いた後の豆腐の食感や風味で、これが理想の仕上がりの豆腐を手にする為のコツとなります。