食事をするのには早いけれども、みんなが集まったのでまずは乾杯をしたいという際に飲むお酒のことを、食前酒と呼んでいます。軽くおつまみをつまんでおしゃべりをしながら食前酒を楽しむ時間は、非常に楽しく素敵なものです。この食前酒のことをフランスではアペリティフと呼んでいます。フランス人にとっては当たり前のライフスタイルの一つであり、ワインをよりおいしく楽しむためにも、アペリティフを楽しんでみるのもよいでしょう。
そもそもアペリティフはどのようなものなのかというと、先ほどもお伝えした通り、食前酒という意味があります。食欲を増進させる、仲間たちと一緒に食事を楽しむ、会話を盛り上げるためには欠かせないスタイルの一つです。アペリティフに用いられるお酒としては、アルコール度数が比較的低めであり、すっきりとしていて飲みやすいものが選ばれています。その中でもやはりワインが多く選ばれているといえるでしょう。スパークリングワインやシェリー酒などといったさっぱりとしたものが、特におすすめです。日本でもパーティーの時に限らず、日ごろの生活の中でアペリティフの習慣をうまく取り入れることによって、さらにおいしいお酒を楽しむことができます。
アペリティフをより楽しむために、おいしいおつまみはやはり欠かすことができません。近年では日本でもおいしい燻製料理を作ることができるアイテムも数多く販売されているので、うまく活用しておいしいおつまみを作っていきたいところです。キッチン初心者でも簡単にできる燻製おつまみとして、第一に挙げられるものは、ゆで卵の燻製です。通称くんたまともよばれるもので、近年ではコンビニでも販売されるほど人気を集めているものです。半熟のゆで卵を作り、このゆで卵を漬け汁につけてうまみを染み込ませていきます。さらに燻煙で香りをまとうことによって、中の黄身がとろとろで深みのあるおいしいおつまみとなります。酒のつまみはもちろんですが、場合によってはラーメンのトッピングにしてみるのもよいでしょう。卵だけではなく、ちくわやソーセージなどを燻製にしてみるのも楽しいものです。
二つ目にご紹介するものは、チーズです。こちらも簡単に作ることができる定番中の定番食材と言えるでしょう。燻すことで一段と風味が強くなり、ワインもよいですが、ビールとの相性も抜群です。スモークチップの種類により放つにおいも異なり、チーズの風味も変わってきます。いろいろなチーズで試してみて、好みの風味に仕上がるものを選んでみると良いでしょう。
三つ目には鶏肉が挙げられます。おかずの一品にもなりそうな食材ですが、鶏肉にスモーキーな香りをまとわせれば、簡単な味付けでさっと焼きあげるだけで美味しい料理に変身します。鶏肉であればどの部位でもぴったりで、モモ肉や手羽先、手羽元、場合によっては丸鶏でもよいでしょう。このように様々なものがあげられますが、近年ではonline shopでも気軽に手に入れることができるので、おいしそうなものを取り寄せてみるのも楽しいものです。