料理包丁には複数の種類があります。それぞれの特徴を理解して使い分けることで、料理のスキルをワンランクアップさせましょう。最も多くの人に知られている三徳包丁は別名文化包丁とも呼ばれており、多目的な使い方ができるように開発された物です。誕生したのは明治以降で、日本で食肉文化が誕生したことがきっかけとなっています。海外から牛刀が入ってきた使われていましたが、1940年代に菜切り・出刃と牛刀を組み合わせて生まれたのが三徳です。肉・野菜・魚の3つの用途で使えるように開発されたため、三徳と名づけられました。これ1つあれば家庭ではどんな料理を作ることも可能とされています。
菜切包丁とは野菜をメインに調理するための道具で、かつらむきをはじめとした皮むきや千切り・ぶつ切りなどに便利です。両刃であるため、左利きの人でも安心して使えるようになっています。
出刃は魚を切ることを目的として作られた物です。刺身や煮物などで魚をさばくときや、三枚おろしなどをするときに使われます。ただし、刺身を切るときには刺身専用の物を使ったほうがいいでしょう。刃が重く、魚の頭を切り落とすなどダイナミックな物を切るときに使うのに重宝するため、刺身にはあまり向いていないといいます。
明治期以降に日本に入ってきた牛刀は、文字通り牛を切るだけではなく、肉を切るために使われている物です。日本だけではなく世界中で愛用されており、シェフズナイフという呼び名もあります。塊の肉を薄く小さく切るために作られている物で、三徳と比べると刃が長く幅が狭いです。海外では肉だけではなく、魚や野菜を切るときに使う料理人もいます。日本では用途別に使い分けている料理人が多いため、牛刀は肉を切るときに使っている人が多いです。
ペティナイフとは日本では皮むき用のナイフとして使われていることが多いですが、それ以外にもケーキなどのお菓子を切る時や果物を飾り切りなどをするときに使われます。ただ海外では小型のナイフとして使っていることも少なくありません。少し大きめのものを万能ナイフとして使っている人も海外ではいます。一般的にペティナイフは刃渡り9センチメートルから、15センチメートル程度の大きさのナイフを刺して使う言葉です。日本国内では洋食と和食では素材を分けて使っており、洋食ではステンレス・和食では鋼を使っているといいます。家にそこまで多数の刃物を置いていない人でも、こだわりを持って食事を作るときには徐々に必要となるでしょう。