ベストセラーとなったレシピ本の一つとして、ほりえさわこ氏が書いたシリコンスチームなべ使いこなしレシピBOOKが挙げられます。簡単な調理器具の代表となって久しいシリコンスチームなべを使った調理について書かれた本です。鍋をつくるための道具と思っている人は目からウロコを落とすことでしょう。本格的なアクアパッツァやキーマカレーも作れるのです。具体的な材料や手順が示されており、最後は電子レンジで温めるだけで完成します。他にも一人暮らし向けのパスタやチャーハンなども載っています。さらにパンなコットやいちじくのコンポートなどの作り方もわかります。便利なアイテムだけに365日使い続ければ、急な来客のときにおもてなし料理を作ることも可能になります。シリコンスチームなべの取り扱いについても詳しく書かれてあり、初めて使う人でも安心です。
次に久住昌之氏と水沢悦子氏が書いた、花のズボラ飯のレシピ本です。話題を集めた漫画に登場した料理の作り方が掲載されたものです。タイトルからわかるようにびっくりするほど簡単なのに、癖になるほど美味しい料理ばかりです。具体的にはまず創作トーストです。残り物の鮭や海苔&キャベツなど、どこの家庭にもある材料で作る料理です。そして卵かけごはんやその応用料理です。バターじょうゆや味噌など、おにぎりにも通じる味付けが楽しめます。一時期話題をさらい、現在はスタンダードにもなった炊飯器にいれるだけのごはんもあります。ユニークなのは秋刀魚&牛蒡や焼き鳥を入れたものです。ここに載っているまま作るだけでなく、新しい組み合わせを自分で考えたくなる点も魅力です。
最後にワタナベマキ氏の食材2つでささっとメインディッシュです。非常にシンプルなコンセプトであり、一人で作って一人で食べたいときなどにぴったりです。肉のおかずや魚のおかずなど、軸となる食材を1つ決めて料理を探していける構成になっています。ですから余っている薄切り肉や魚の切り身をなんとか消費できないか、という視点で見ると役に立ちます。具体的には豚バラ肉と長いもの胡椒炒めや牛カルビ肉と赤ピーマンのカレー炒めなどがあります。この本を冷蔵庫の前でめくっていけば1品決められるところが素晴らしいです。食材と作り方も詳しく書いてあり、完成した料理の写真が美しい点も好印象です。調理法もシンプルであり、初心者の人にもおすすめできる本です。食材を無駄にしてしまいそうな時に役立つから、節約にもつながります。